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大阪酒屋日記 かどや酒店

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2007年 01月 17日

12年。

阪神大震災が起こって12年。
今でもあの時の事は鮮明に覚えてる。

神戸を震源とした大震災。
大阪でも少なからずの影響を受ける。

地震が起きた時、ウチの店は酒屋じゃなくてコンビニやった。
偶然にも既に目覚めてて、外に出てた。

アスファルトは波打ち、電信柱も左右に揺れる。
電線は火花を散らしてた。

何が起こったのか分からず、すぐにラジオをつける。

「大きな地震が起きました」と。

幸いにも店内の商品には何ら影響はなかったけど、倉庫の中に保管していた日本酒などの瓶ものはほとんど破損。

大変な事が起こった。時間が経つにつれて、被害があからさまになってくる。

「阪神高速が倒壊しました」
神戸がとんでもないことになってる!!

テレビ画面の映像には想像すらしたことのない事が映し出されている。
でも俺は何をしたらいいのか・・・分からない・・。

そんな中でも、コンビニは営業をやめることは出来ない。
パートさんは当然家の事で大変なので出勤出来ず。
店のフォローに入る。

すると、とんでもなく多くの人が店に来る。

「今から神戸に行くんだ!水はないか??」
「懐中電灯と電池を全てくれ!!」
「水はもうないのか!!!神戸に運ぶんだ!!」

そんなリアルな声が今でも頭をよぎる。

大急ぎで取引先の問屋に電話をし、ある限りの水を全て仕入れて店に並べたのを覚えている。

店の横にあった公衆電話は長蛇の列。
当時、携帯電話はそれほど普及していなかった。混線状態で、家からの電話は一切繋がらず。

思い出す事はたくさんあるけど、書ききれない・・・。



そして今日で12年。
とても多くの人たちの命を奪ってしまった。
神戸に行く度に震災の事は思い出してしまう。
絶対に忘れたくない。





今、人の縁あって私は「大黒正宗」という神戸の日本酒を扱わせて頂いている。
震災で蔵のほとんどを失い、一度は廃業も考えた。
でも、

「灘の本流の酒を後世に伝えたい」
「大黒正宗の名を残したい」
「飲んでくれる人たちの笑顔が見たい」

そんな気持ちで大黒正宗は機械造りをやめて全量手造りの蔵として復活。
非常に少量生産ながらも、震災から復活した頃の思いをそのままに、伝統ある日本酒を造り続けてくださっている。震災を経験したからこそ大黒正宗は、「人と人との繋がり」を再確認し、「原点に戻る事」が出来た。


神戸に比べると、大阪の被害はそう大きいものではなかったかもしれない。
でも、経験者として、私はこれからも阪神大震災があったということを会話の中で伝えていきたいし、忘れたくない。忘れるべきではない。

そして、阪神大震災を経験してしまった大黒正宗と共に、酒を通じて「笑顔」と「楽しさ」を伝えていけるような酒屋でありたいと思う。

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by kadoya-sake | 2007-01-17 23:01 | その他もろもろ。


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